海辺のヴィラ

頭の中は夏のことばかり 夏季限定ブログ

7月7日

昨日は大人の飲み会に行った。

大人の飲み会に大人として行った。

そんなに面白くなかったし、疲れたし、お腹すいたし、冷房が寒かったし、疲れた。

大人ってああやって月何回か3000円くらい捨ててんのか。やだなー


今日は嫌な日だった。

自分の中のぐちゃぐちゃした考えにどハマりして、つらくなる日だった。


江國香織の『すいかの匂い』を読み切ったので、『つめたいよるに』を買った。

最近、読書で現実逃避できることを思い出した。

 

月曜日に遊んだ友達が、自分が映画ばっかり観るのは現実逃避のためと言っていた。

彼は本当に死ぬほど映画を観ている。

知らない映画はほとんどない。

人間としてはとてもダメな奴だが、映画のことは誰よりも詳しい。

彼は、この夏キューバに行くと言っていた。

彼にとって現実から一番遠いところが、キューバなんだそうだ。

でもいざキューバに行ったら、また次のキューバを探さなくちゃならないんだろうな、と言っていた。 

長生きできない人の思考だと思う。

でも彼のそういうところが、私は好きなんだと思う。

月曜日も、私たち一緒に玉川上水に身を投げるしかないのよとしきりに言ったけれど、果たして現実になるのか、どうか。


7月1日

3限の教室のドアを開けたら人っ子ひとりいなかったので、思わず笑ってしまった。

先週休んだので全く知らなかったが、どうやら休講らしい。久しぶりにやられた!

友達がいないとこういうことが起こりがちだ。

1時間ちょっとの空き時間、図書館で過ごすことにした。

うちの大学の図書館は寒い。季節を問わず寒い。

年がら年中クーラーがかかっているのか、風通しがめちゃくちゃ良いのか。

今日はアホみたいに暑いので、涼むのにはもってこい。

涼みながら、数日前から読んでいた本を読み切った。

鷺沢萠帰れぬ人びと

普通の小説なら2〜3日で文庫一冊読めるのに、翻訳文学は1ヶ月くらいかかってしまう。なぜなんだろう。

外国文学をやっている身としては、致命的なハンデだ。

最近はドストエフスキーの『地下室の手記』を読んでいるが、全然読み終わらない。

 

7月になった。

夏ってなんだろう、夏っぽいってどういうことだろう、と7月になると毎年考える。

昨日彼氏と「夏休みごっこ」をした。したというか、意図せずやっていた。

わたしね、小学生中学生のいかにもな夏休みに憧れててね、ラジオ体操行って、学校のプール行って、友達んちでひたすらゲームしたり何をするでもなくダラダラしたりして、っていうのを毎日やりたいの、と言ったら、彼氏は実際にそういう夏休みを過ごしてきた少年だったらしく、色んな話をしてくれた。

彼氏が小学生の頃苦心して河原でエロ本探しをした話とかを、公園のブランコを漕ぎながら、延々と聞いていた。

わたしは授業が、彼はサークルの集まりが始まっていたのに、時計を見ないふりしてひたすら喋っていて、あの瞬間、わたしは女子大生ではなくて、もっと幼い頃の心持ちになっていた。

あれ、今わたし制服着てる?と思ったくらいだった。

特別なことのない、ただ膨大な時間が流れていく夏休みが憧れだと話しながら、それに近いことを大学傍の公園でやっていた。

メタってやつだな、これ、と後から思った。

夏休みごっこがあまりにも楽しかったので、今年の夏はきっと良い夏になるのでは、いやなるよね、きっとできるよ、と確信した。

(でも、「今年は良い夏になる」と思わない年なんてないし、悲しいことに良い夏にならない年の方が多いのだ。)

 

さっき、すごい発見をした。

なんと、今年の夏は10代最後の夏らしい。

高校生最後、とか学生最後、への思い入れは強いけれど、10代とかどうでもよかったので、全く気付いていなかった。

でも良い響きだな、「10代最後の夏」

表紙が永井博だったので買った今月のBRUTUSに、TUBEの前田亘輝の短いエッセイが載っていた。良かった。前田亘輝は、夏を待ちきれないって。

わたしも、今はちょっとそういう気分だ。

だから、今日は日傘を買って、TSUTAYAカードの更新をしてTUBEのベスト盤を借りて、夏の小説を探して……いっぱい夏の準備をしよう。そう思うけれど、あと5分後にはロシア語の授業が始まってしまう上、夕方からはバイト。しがない女子大生なのでした。